Research Committees
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金型寿命延長プロジェクト

委員長 / Chairman ご任命ください。
期間 / Period 2026.01.01 〜

目的 / Purpose

ファインブランキングはクリアランスが非常に小さく、三軸加圧がかかるため金型への負担が極めて大きいです。そのため金型寿命が短くなりやすいという課題があります。
このプロジェクト/研究会は、その課題に対して「材料と表面処理の組み合わせ」を種子(鍵)として、産学官連携で解決策を研究・開発することを目的としています。

詳細 / Details

ファインブランキング技術研究会(FB技術研究会)では、金型寿命延長を重要なテーマとしており、特に材料選定・熱処理・表面処理(コーティング)の組み合わせを種子とした研究・セミナーが活発に行われています。FB加工はクリアランスが極小で三軸加圧のため金型負担が大きく、寿命が短くなりやすい課題があります。

1. 金型材料の選択(耐衝撃性+耐摩耗性のバランス)

  • 従来材: SKD11(ダイス鋼) — 基準材。

  • 推奨材:

    • 粉末マトリックスハイス(例: A材)。

    • ミクロ結晶制御粉末マトリックスハイス — 耐衝撃性と耐摩耗性の両立が優れ、チッピングを1/3程度に抑制、ばり高さも半減するなどの実績。

  • 高速度工具鋼(SKH51)なども耐摩耗性向上に寄与。

これにより、パンチ・ダイの刃先で要求される「耐衝撃性(チッピング防止)+耐摩耗性(摩耗・ばり増加防止)」を高めます。

2. 表面処理・コーティングの組み合わせ

  • PVD/CVDコーティング(TiN, TiCN, AlCrN, DLCなど):摩擦低減・耐摩耗性向上。ステンレスや高強度材加工時に特に有効で、工具寿命を2〜3倍延伸する事例あり。

  • 窒化処理・炭窒化処理: 表面硬度を高め(700-780Hv程度)、芯部靭性を残す。

  • DLC(ダイヤモンドライクカーボン): 低摩擦でかじり(galling)防止に強い。

  • 潤滑油との相性: 表面処理と油剤の組み合わせが重要。トライボロジー観点から相性を最適化(例: 特定粘度油+コーティング)。

3. 研究会・プロジェクトの主な内容(金型寿命延長WG/セミナー)

  • 金属積層造形技術(特にDED方式)の活用: 金型補修・肉盛・バイメタル化で長寿命化。欧米が着目しにくい日本独自の金型素材・熱処理・加工技術を活かしたアプローチ。

  • WG活動: 材料・表面処理・補修技術の産学官連携研究(岐阜大学などでのセミナー開催)。

  • 目標例: 従来FB比で寿命3倍(例: 4万ショット → 10万ショット/研磨)、高強度材・難加工材対応。

  • その他: 微粒子ピーニング、潤滑制御、金型設計最適化(CAE活用)も組み合わせ。

実用的ポイント

  • 組み合わせの種子: 「粉末ハイス+DLC/AlCrNコーティング+最適潤滑油」が定番。被加工材(高張力鋼、ステンレス、チタンなど)によって調整。

  • 効果: 摩耗・チッピング・かじり抑制 → ばり低減・寸法安定・メンテナンス間隔延長。

詳細はファインブランキング技術研究会の金型寿命延長セミナー資料やWG活動を参照することをお勧めいたします。